無線LANの実証実験のためのインフラ整備が2006年度より始まり、2007年度から無線LAN環境の下での各種実証実験が行われました。
2007年からは、ユビキタス商店街の活性化のための各種コンテンツ作成、企画の立案や、次世代商店街にふさわしい景観の設計のための意向分析など、ソフト事業に焦点を当てた活動を行ってきました。
(※ユビキタス商店街についてはこちらをご覧ください。)
活動を推進するためには、地域住民や商店街店舗、管轄自治体等のニーズを正確に把握することが必要で、意見や意向などのデータを収集するための「装置」が不可欠であると考えましたが、人の行動や認識などに関する抽象的な情報データの読み取りには、人と人が対面して行うヒアリング方式の情報収集が最も有効であること、また戸越銀座商店街連合の組合や加盟店舗との綿密な連携・共同研究が必要とされ、地元住民を含めた関係者によるワークショップの実施が必須の状況となっていることから、商店街の中に情報収集拠点としての「まちなかラボ」の存在が必要であると考えました。
こうした背景により、2007年8月25日、ユビキタス商店街プロジェクトの研究成果発表の拠点として「ユビキタス戸越銀座ラボ」(戸越1-20-9 愛称「とごしタス」)をオープンしました。
「とごしタス」の名前は、ユビキタスの語呂合わせに加え、戸越銀座に何かを「足す」の意味を込めました。
ここでは、街並みの模型や、アーチ・街路灯の模型など、研究の成果を常時展示するだけでなく、各種コンテンツサービスや景観整備などに関するアンケートやワークショップなどを実施しました。
そして2010年まで、より地域の人々がまちづくりを身近に感じ、さらには積極的にまちづくり関わっていける場としての役割を果たしました。