ユビキタス商店街プロジェクトは、2004年下期に戸越銀座商店街にておこなわれることが決定した「電線類地中化計画」(品川区が商店街活性化対策として区内商店街に提案し、戸越銀座通りと旧東海道を事業化路線として決定した事業)の一環としてスタートしました。
電線類地中化事業とは、道路上に張り巡らされた電線・電話線などを地下に埋設し、道路上から電線と電柱を撤去する事業で、これにより快適な歩行空間の確保、美しい都市景観の創出、また都市防災機能の向上などが期待されています。
この電線類地中化事業に伴って、あらためて商店街の活性化を考えた戸越銀座商店街振興組合、戸越銀座商栄会商店街振興組合、戸越銀座銀六商店街振興組合(以下「戸越銀座商店街」)が、明治大学へと協力を依頼し、商店街・品川区・明治大学の産・公・学が連携して行う「ユビキタス商店街プロジェクト」がスタートしました。
ユビキタス商店街プロジェクトにおける具体的な事業内容は以下の3点です。
- 複雑な情報コミュニケーションを交通整理するITネットワークインフラの構築
- 周辺地域及び商店街活性化のための各種コンテンツ・サービスの企画・実施
- 次世代商店街にふさわしい景観整備(主に街路灯/アーチ/道路舗装デザイン)
そして、これらの事業を推進するために、これまで様々なコンテンツ・サービスの提供に関する実証実験を行うと同時に、商店街内における高速通信インフラの整備や、街路灯やアーチへの指向性スピーカー、IPカメラ(防犯カメラ)、無線LANアンテナなどの様々なICTデバイス設置なども研究・検討してきました。
結果として、実現したものもあれば、度重なる検討の末に様子見となったものもあります。
現在は、ユビキタス商店街という名称を使用しておりませんが、今後も商店街を基盤とした新たなコミュニケーションスタイルを確立し、住民の消費生活に関わるニーズへの対応、安心して暮らすことの出来る街づくり、必要な各種情報へのアクセスを可能とさせる高度情報インフラによる新しいコミュニティづくりを目指していきます。